野球 | チャンスについて
「ヤクルト強いですね。」最近のNHKニュースを聞くと、スポーツ分野でよくこの言葉が出てくる。今シーズンは交流戦史上最高勝率の優勝を手に入れ、さらにプロ野球史上初全11球団から連続カード勝ち越しを記録していた。もともと二年連続最下位のヤクルトは2021年日本一を果たし、この時点では貯金25で連覇の勢いを見せている。その原因は「チャンスに強いからだ」と私は思う。
どのようにしたらチャンスに強くなるのか。それは「決して最後まであきらめない」ことだ。去年のクライマックスが思い浮かぶ。8回まで菅野がノーヒットノーランで抑えたヤクルトは、9回ツーアウトランナー二塁、三番山田はショートゴロのはずだったが、ショートのエラーで二塁ランナーホームイン。1対0で勝利を収めた。凡打でも全力で走る塩見がチームを救った。去年、私は椎間板ヘルニアで大学院入試をほぼ諦めた。今年はどんなことがあっても最後まで頑張ると決めている。後悔だけはしたくない、チャンスを二度と逃したくないからだ。
6月に、ヤクルトの四番村上は絶好調である。三冠王を目指して着々と前に進んでいる。昨日の逆転スリーランを含む月間9度のV打点はこれで最多記録となった。彼が昨年後半の優勝争いでなかなか打てない時期があった。「ほぼ諦めました。(優勝は)そんなに甘くないと思いました」と当時のインタビューで言っていた。しかし、今年のお立ち台で「すべては終わってからの結果なので、目の前の一試合一試合に集中して頑張ります」と頼れる四番の成長した姿を見せている。諦めないから、チャンスに強くなったのではないだろうかと私は感じる。
チャンスを生かすのは運ではない、大切なのは諦めない心だ。諦めないで、前に進んでいこうと私は今、心に決めている。